archiving as progressive vol.01

現在『Sense Island』では、TPRから8名のアーティストが横須賀と猿島のリサーチを通じて制作した新作群を発表しています。『archiving as progressive vol.01』では、8月から約3ヶ月間かけておこなったリサーチと制作のプロセスを8台のテーブルで展示し、リサーチツアーの同行写真や猿島での展示写真なども公開することによって、完成された作品だけではうかがい知ることができない制作プロセスと思考の断片を、開かれたアーカイブとして提示します。

【展示概要】

archiving as progressive vol.01

期間:2022年11月24日(木) – 2023年1月31日(火)
会場:YAU STUDIO(有楽町ビル10F)

出展作家:村田啓、オウ・シャオハン、梅沢英樹、森田友希、川島崇志、小山泰介、RYU IKA、山本華、金秋雨

リサーチ同行写真:Sara Ito、石崎りり子
展示会場写真:Naomi Circus、TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH

キュレーター:金秋雨
アシスタント:武田花(日本大学芸術学部美術学科彫刻コース地域芸術専攻)
企画:TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH PROJECT
協賛:有楽町アートアーバニズムプログラム実行委員会、エプソン販売株式会社
協力:SENSE ISLAND 実行委員会
   横浜市役所、横須賀市自然・人文博物館、観音崎自然博物館

【ステイトメント】

地域プロジェクトに関わらせてもらうたびに思うことがある。地域プロジェクトというのは、いつも現場での移動が多く、作品の情報導入が少ない、鑑賞時間が短い、といった問題に直面しなければならない。今回の「Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2022」に至っては、暗闇のなか、携帯を預けた状態で作品を鑑賞することになる。勿論、作品と対面する感動、感覚は、文字情報では代弁できない体験であり、それを鑑賞者に伝えること自体も、展覧会の趣旨の一つだ。ただし、アーティストのリサーチプロセスをより具体的に、明確に鑑賞者に伝えること、そしてアーティストと直接交流できる場も必要だと考え、今回TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCHに参加した8名のアーティストを中心に「Archiving as Progressive」展を企画した。 「アーカイブ」というのは、単なる資料の並びや、まとめることだけではなく、ここではより流動的、有機的な観点から、アーカイブの概念を再考できると期待する。
                               金秋雨

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