一人ひとりの知的好奇心が連なり、新たな想像/創造が渦巻く、アート×ワーカーコミュニティ、参加者募集!
有楽町アートアーバニズムYAUでは、大手町・丸の内・有楽町で働く人たちを対象に、知的好奇心を媒介に集う新たなコミュニティ「大丸有標本室」を始動します。
これは、劇作家・演出家の松井周さんが2020年より実施してきた「松井周の標本室」に想を得たものです。「大丸有標本室」では、芸術に関するプロ/アマチュアの立場を取り払い、社会的な肩書きも脱いだ個人の知的好奇心を元にメンバーが対話と交流を繰り返していきます。また、松井さんとの対話やゲスト講師によるワークショップ、トークにヒントももらいながら、一人ひとりの想像力と創造性を伸ばし、その人ならではの表現=作品(形態は問いません)へと昇華させることを目指します。
プロ・アマ問わず、何かを表現してみたい、自身の創造性を伸ばしたいというワーカーの方々からのご応募をお待ちしています。
※「標本」とは?(標本室オリジナル定義)
本意/本意ではないに関わらず、自らの「社会的な役割」と「その人性(個性)」の間で揺れながら生きている者をここでは指しています。
【松井周さんよりメッセージ】
ここで遊んでみませんか?
表現をして遊びましょう。
表現って決して難しいことではなくて、一種の遊びです。
遊びがいつの間にか表現になるようなコミュニティをつくります。
「標本室」という耳慣れない言葉を使いました。
私たちは社会的な役割をまとって仕事をしています。
それは「標本」のように簡単に分類されるものです。
しかし、私たちには、分類できないような、その人ならではの「その人性」があると思っています。「その人性」がその人らしい遊びやクセや怠惰や興奮をもたらすものだと考えます。たとえ普段はしれっと「標本」として働いていたとしても。
だから幾分皮肉ではありますが、そんな内側に遊び心やら何やらを秘めた人たちの「標本室」というコミュニティをつくって、日々コツコツと表現し発表できる場をつくることができたらと考えています。
アート、パフォーマンス、小説、音楽、どんなものでもやってみたいと思ったら始めて欲しいです。誰かを喜ばせたい、驚かせたい、共有したい、その気持ちがあれば始められる場にしたいです。
よろしくお願いします。
【プロフィール】
松井周(主宰・プロジェクトディレクター)
劇作家・演出家・俳優。1972年東京都出身。明治学院大学演劇研究会で寺山修司や唐十郎のアングラ演劇に影響を受けたが、平田オリザの現代口語演劇と出会ったことをきっかけに、1996年に劇団青年団入団。2007年に劇団[サンプル]を結成、青年団から独立。2010年にニューヨークタイムズで「日本における最も重要な演出家の一人」と紹介された。2011年『自慢の息子』で第55回岸田國士戯曲賞を受賞。伊、仏、米、台湾に続き韓国では2020年から3戯曲が翻訳上演されるなど、国内外から評価を受けている。
綿貫美紀(運営・コミュニティマネージャー)
東京都出身。早稲田大学卒業後、野村総合研究所やAIスタートアップcinnamon勤務を経て、現在。様々な企業をコンサルティングする傍ら、2020年より「松井周の標本室」のコミュニティマネージャーを立ち上げから努める。
◆募集概要◆
【対象】
20歳以上で、大手町・丸の内・有楽町で勤労する方でしたらどなたでも参加可能です。(職種・勤労形態等は問いません)
※国籍・年齢・居住地・性別不問。但し、プロジェクト内での対話およびワークショップ等は全て日本語で行います。
【実施期間】
2024年6月上旬~2025年3月下旬
●対面開催のイベントについては、主に下記の時間帯で実施
○月曜から金曜の19時以降
○土日の13:00-18:00
●オンラインでの個人フィードバックや、有志でのイベントについては、参加者の都合に合わせて柔軟に調整いたします
<6月のスケジュール>
6月5日(水)19:00:キックオフミーティング
6月11日(火) 19:00:メンバーオンラインチャット座談会①
6月10日(月)-15日(土):セルフテーマ提出。松井周さんによるフィードバックを行います。(オンラインとオフラインを選択できます。)
6月22日(土)10:00-17:00:Aki Iwayaさんと松井周さんによるワークショップ①②@YAU
Aki Iwayaプロフィール
『自分の「声」で書く技術ー自己検閲をはずし、響く言葉を仲間と見つける』(英治出版・2024年)企画・監修。早稲田大学文学研究科/現代文芸コース修了。元アーツカウンシル東京/美術・映像分野調査員。以降、異文化間の価値の翻訳家として、探究学習講師/翻訳/映像制作等を手掛ける。
『VS?collective』のメンバーとして、国内外のオルタナティブスペースやコレクティブのリサーチ・ネットワーキングの経験を活用し、複数の領域を横断した新たな選択肢を提案する。https://akiiwaya-vscollective.studio.site/
※8月16日-20日(仮) フィールドワーク(実費・任意参加)を予定しています。
※その他の活動日程は、メンバー決定後に随時ご案内いたします
\\\【追加プログラム決定】やまなみ工房へのフィールドワーク///
2024年8月中旬頃に任意参加で滋賀県甲賀市にあるアートセンター&福祉施設「やまなみ工房」へのフィールドワークが決定しました。
「やまなみ工房」の詳細はこちら
\\\【追加プログラムその2決定】岸野雄一さんのトーク開催///
2024年秋頃にスタディスト岸野雄一さんのトークの開催がきまりました。
岸野雄一
勉強家(スタディスト)・公界往来人 東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 、京都精華大学メディア表現学部・非常勤講師。美学校音楽学科・主任。第19回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門大賞受賞。ヒゲの未亡人、ワッツタワーズ、スペースポンチ、流浪のDJ。
【主な実施会場(ミーティング・ワークショップ等)】
YAU STUDIO(千代田区丸の内3-1-1国際ビル7F)
YAU CENTER(千代田区丸の内3-1-1国際ビル1F)
オンライン
その他、大丸有エリア
【募集人数】
15名程度
【応募〆切】
5月26日(日)23:59
※募集人数を超える応募があった場合、応募いただいた内容を元に審査を行います。
※5月中に参加の可否をご連絡いたします。
【参加費(24年6月〜25年3月)】
30,000円(税込)
【応募方法】
下記をご記入の上、件名を「松井周×大丸有標本室申し込み」とし、
learn@arturbanism.jpまでメールでお送りください。
①メールアドレス【必須】
②名前(漢字)【必須】
③名前(かな)【必須】
④ご年齢
⑤ご職業・活動内容【必須】
⑥ご所属(任意)
⑦住所
⑧電話番号
⑨標本室で取り組んでみたいテーマや興味のあることはありますか?
⑩参加しようと思ったきっかけ、標本室に期待すること(200字以上400文字以内)【必須】
【活動内容】
① セルフテーマの探求⇒作品化
メンバーが主体となって、「表現」に関わる何らかのテーマを個人またはチームで探求していきます。チームについては、標本室メンバーから募集することも可能で、チーム集めのための発表の場も作る予定です。松井周が全体を監修し、コミュニティ内で随時共有し、意見交換を行います。(活動場所としてYAUのスペースを提供します。)
②ワークショップ(6月・7月開催)
「価値観を揺さぶる」ことを目的としたワークショップを実施します。大丸有の街をリサーチするプログラムも含め、この街を新たな視点で見つめます。
③月1でのメンバー間での座談会(時々オンライン)
毎月第二火曜日夜(予定)に、抽象的なテーマ(Ex. 哲学、愛、宗教、応援、寂しさなど)を設定してコミュニティ内で話し合いを行い、各々の知的好奇心を刺激していきます。
④ ゲストレクチャー
ゲストを招いてのレクチャー、ディスカッション等を行い、自身の「表現」や「作品」の学びに変えていきます。
⑤ 最終展示&イベント
参加者の「作品」を一同に会し、外部公開を前提とした展示やイベントの実施を目指します。(会場や発表の形式は参加者の活動を踏まえて決定します。発表者は事前審査の上、決定する可能性があります)
開催時期は2025年2月or 3月頃を予定しています。
日々の連絡や、オンラインでのコミュニケーションはDiscord(チャットツール)を用いて実施する予定です。
【こんな人にオススメ、参加してほしい】
何か実験してみたいことや、表現したいテーマを持っている方。(セルフテーマを持っている方)
自分なりのこだわりであればOK。こんなの誰が面白がるんだろう?と思うようなものでも、ご自身が気になることであれば立派な「表現したいテーマ」です。ご自身の職業や仕事内容と紐付けても良いですし、業務とは関連のないテーマでも構いません。
テーマ例(過去の松井周の標本室より):
- 街を歩き回る
- なぜかこの曲線が好きだ
- なぜか緑のものを集めてしまう
- 「応援」とは何か
- 身体感覚の言語での共有は可能か?(例:痛い=ヒリヒリ?)
- 小さな写真と文章を手がかりに生活を見つめる
- 美味しそうな自己紹介を作る
- 存在しない儀式を創ってみる
- 不在の人の「痕跡」を感じる瞬間について
- ゴシック体との付き合い方を一緒に考える
- 締切前の腐女子(である自分)をそのまま展示
- 毎日の動きを集めて繋げて、ダンス作品を作る
芸術やカルチャーに興味があり、人と好奇心を共有することが好きな方や、新しい物事の捉え方に敏感な方、長期的な思考に興味がある方も歓迎します。
【クレジット】
主催:有楽町アートアーバニズムYAU
企画制作:株式会社アプレシア、一般社団法人サンプル、一般社団法人ベンチ
【お問合せ】
learn@arturbanism.jp