「どうしても気になってしまうことは?」「100年後にも失いたくないことは?」「未来に向けて葬り去るものは?」
劇作家・演出家の松井周と一緒に固定観念から個を解き放ち、五感を揺さぶりながら考えてみませんか。
普段プロフェッショナルとして働く自分から少し離れて、自分ならではの問いを見つけるプログラムです。創作活動を通じて、職業人としての自分を俯瞰的に見つめ、個の変革がどのように企業に変革をもたらせるかも一緒に考えていきます。
アートの力を借りて、一人ひとりの「問い」を掘り起こすプロジェクトを始動します。
このプロジェクトでは、劇作家・演出家の松井周さん監修のもと、参加者が自身の五感を研ぎ澄まし、日常や仕事の中で普段は意識しないテーマに思いを巡らせる場を提供します。
相互に影響しあいながら、問いを見つけ、自らを変革していく方を募集します。
________________________________________
松井周氏より
こんにちは。
劇作家・演出家の松井周と申します。
「標本転生」というプロジェクトをPwC Japanグループのみなさんと共に開始します。
「標本」は社会的役割を指します。企業人、医者などの仕事や母親や息子という立場も含みます。つまり、誰でも背負っている「役」です。
そんな「標本」である私たちが、「転生」して別の「役」を体験したり、別の価値観や視点をインプットして物事を考えてみるというプロジェクトです。
先に「標本」と書きましたが、
私たちはそれぞれ違った特徴を持つ「個人」でもあります。
のんびりしていたり、においに敏感だったり、楽天的だったり、運動音痴だったり。
まずはご自身のデフォルト状態というか「役割」を脱いだ状態の「個人」を再発見していただくこと、ここがスタートラインです。
そこからあなたがずっと気になっていたことを元に「問い」を発掘していただき、
誰かと共有しませんか?「標本」であり「個人」である分裂したあなたの「問い」はきっと誰かを触発することでしょう。誰かが自分の「役」を、自分が誰かの「役」を体験することになるかもしれません。それが「転生」です。
この講座では、まずは「役割」としての防御の姿勢をほぐすところから始めて、ご自身の五感を元にした「つい気になってしまう」物事を発見しながら、テーマを見つけ、それを作品化し、誰かに体験してもらいます。ここに必要なのはインタラクティビティ(双方向性)です。
つまり、自分のつい気になるものをあげることで、自分の輪郭(どんなものに反応しやすいか)を「再発見」し、それを作品として制作し、シェアすることで誰かを「触発」して欲しいのです(実際には「再発見」と「触発」が同時多発し、乱反射する)。
重要なのは「問い」です。先に結論の決まっているような論文やオチから逆算した物語ではなく、他者に開かれ、発展していく可能性のある、未知の作品です。もしかしたら作品という概念からは少し外れた出来事になるかもしれません。それでもいいと思っています。
何ができるかわかりませんが、できたものをPwC Japanグループのみなさんと一緒に振り返っていただくことで、企業人としての「役」を再びまとった後にも自ら発掘した「問い」を元に獲得した「役」に転生しつつ、社会生活をサバイバルしていけるようになるのではないでしょうか?
ここまで読んで下さってありがとうございます。
もし興味がわきましたら、ぜひ一緒に「問い」をつくりませんか?
準備は必要ありません。頭と身体を自らマッサージするつもりでのぞんでいただけたらと思っています。
よろしくお願いします。
監修:松井周プロフィール
松井周(主宰・プロジェクトディレクター)
劇作家・演出家・俳優。1972年東京都出身。明治学院大学演劇研究会で寺山修司や唐十郎のアングラ演劇に影響を受けたが、平田オリザの現代口語演劇と出会ったことをきっかけに、1996年に劇団青年団入団。2007年に劇団[サンプル]を結成、青年団から独立。2010年にニューヨークタイムズで「日本における最も重要な演出家の一人」と紹介された。2011年『自慢の息子』で第55回岸田國士戯曲賞を受賞。伊、仏、米、台湾に続き韓国では2020年から3戯曲が翻訳上演されるなど、国内外から評価を受けている。
スペシャルコラボレーター
石井 亮( PwCアドバイザリー合同会社 ディレクター)
都市開発/ビジネス/デジタルの3領域の知見を融合させ、スマートシティ戦略をはじめとした都市関連コンサルティングを官・民の双方に提供。都市の将来ビジョンからバックキャスティングし、社会アーキテクトとしてクライアントが実行すべき施策をデザインしている。
2005年工学修士取得後に渡独、ドイツの環境首都フライブルク市で建築家としてキャリアをスタートさせ、サステイナブルな建築・都市計画の業務に従事。帰国後は社会全体をより大きくデザインすることを志し、コンサルタントとして活動を開始。複数のコンサルティング会社にて一貫して都市関連のプロジェクト経験を重ね、2015年より現職。クリエイティブの実務経験を基盤に、コンサルタントとしての論理思考を掛け合わせた創造的事業開発を得意とする。現在は、イノベーションハブといった拠点の企画から広域のスマートシティビジョンの検討まで、多くの都市関連プロジェクトをリードしている。政府の都市政策関連の委員なども歴任。
田中和子 ( PwC Japan合同会社 マーケット部ソーシャルインパクト シニアマネージャー)
2021年より現職にて、PwC Japanグループのコミュニティ支援活動、環境活動、非財務情報開示など責任あるビジネス活動の範囲でコーポレート・サステナビリティ推進を担当。
1998年大手広告会社に新卒入社。営業、ビジネス開発等の職を経て、コミュニティ戦略、生活者共創戦略、ダイバーシティ経営推進、女性活躍推進、イノベーション創発、アート・シンキング等のテーマでクライアントサービス提供実績多数。
2016年、2018年 Prix Ars Electronica デジタルコミュニティ部門審査員
2021年 Spikes Asia ヘルスケア部門審査員
慶應義塾大学法学部卒。小学生から高校生までの2男1女を教育育児中。
募集概要:
募集人数:10名程度 ※同じ企業・団体から2名以上で参加いただくことを推奨します
活動期間:2025年2月〜6月
参加費:20,000円
募集期間:2024年12月23日(月)〜2025年1月31日(金)
※2025年2月4日までに参加可否をご連絡いたします
※参加者の方々には、広報活動へのご協力をお願いすることがございます
応募方法:こちらのフォームにご記入ください
プロジェクト概要:
自分なりの気になっていることを、他者と共有しながら、インタラクティブな作品にする。アーティストがそのクリエイションに伴走し、参加者はアーティストとの1on1などを通じてアーティストの思考に触れながら作品をブラッシュアップしていく。
創作活動を通じて、職業人としての自分を俯瞰的に見つめ、個の変革がどのように企業に変革をもたらせるか模索するセッションも挟まれる。
*企業としての参加を必ずしも課すものではありませんが、プロジェクト内では会社内での役割などを意識し「企業の肩書やプロフェッションがついた個人」として参加していただきます
活動内容:
①問いの発掘 を通じた自己探索→ 他者への共有(自己開示)
・ 「自分がどうしても気になってしまうもの」「自分だけの癖」を起点に問いを立て、深掘りしていきます
・ 自身の問いを他者が体験できるように、共有・自己開示します
②松井やゲストアーティストによるワークショップへの参加(平日夕方3時間程度、月1-2回)
・ 例えば以下のような、松井やゲストアーティストによるワークショップを実施します
・ カードゲーム「標本会議」(労働、所有、食、生死、住 などのテーマで会議をしながら、少し先の未来に思いを巡らせます)
・ 安楽死が合法化された世界が舞台の「幻の演劇を作ろう!」
・ その他、多様な領域で活躍するゲストアーティスト主導によるワークショップを予定しています
③1on1セッション(オンラインまたは対面)
・ 松井との1on1セッションを通じた問いの深掘り
・ 活動のプロセスを何回かに分けて発表します
・ 活動の様子を、一般メディアおよび主催メディア等へ公開する可能性があります
・ 活動を振り返るトークセッション(外部公開)を予定しています
ワークショップ会場/活動場所:
大手町丸の内有楽町のエリアにアーティストのコミュニティを呼び込み、企業との共創プロジェクトやエリアワーカーにアートの体感を通した学びの場を提供する「有楽町アートアーバニズムYAU」の拠点、国際ビル7階YAU STUDIOで実施します。
活動日によっては、YAU以外の場所になる場合もございます。
[スケジュール]
活動時間は、平日の18:30~21:00を想定しています。(会場やゲストのスケジュールの都合により最終決定いたします)
また、記載以外にオンラインの1on1セッション(1人30分程度)があるほか、状況に応じ、追加の活動をセットする可能性があります。
全てに参加することは必須ではありませんが、可能な限り参加できるようご調整をお願いいたします。
※4月以降の活動は決まり次第随時更新していきます
2/14(金) 18:30~21:30 松井周によるワークショップ @YAU
3/11(火) 18:30~21:00 グループセッション(問いの共有)@YAU
3/18(火) 18:30~21:00 ゲストアーティストによるワークショップ @YAU
4月前半 18:30~21:00 ゲストアーティストによるワークショップ @YAU
4月後半18:30~21:00 松井周によるワークショップ +グループセッション@YAU
5/5(月)~9(金)のうち1日 18:30-21:00 作品の試演会
5/19(月)~23(金)のうち1日 18:30-21:00企業人としての振り返りセッション
6/2(月)~6/6(木) のうち1日 時間未定 成果報告会(招待制で外部公開の予定)
⭐️説明会のお知らせ
申し込み不要です、時間になったら
こちらよりお入りください。
[こんな方におすすめ]
• 興味関心を共有し合うことで、自己開示や新しい視点を獲得することに興味がある方
• 社会と企業の変革には、個の変革も必要だと感じる方
• 職業人としての自分を俯瞰的に見つめてみたい方
主催:PwC Japanグループ、有楽町アートアーバニズムYAU
企画:松井周の標本室、株式会社アプレシア