TPR archiving as progressive vol.02 | 100 WINDOWS
2023.03.17
「窓」は複製可能なのか。
誰もが気づく、「窓」と「写真」の共通点。窓は空間を隔てる「枠」として、また時間を分断
しようとする写真の比喩として、あらゆる場所に存在する。部屋の中と建物の外、モニターの
こちらと向こう側、目を開くと閉じる瞬間など。我々は、「透明」に近い境界によって断絶さ
れながら、その断絶によって自分を保っている。常に視線の歴史で語られてきた両者は、同時
に我々にフィジカルでは測り難い距離感を思い出させる。
「窓」の概念は、きっと時代とともに進んでいる、写真も同じく。
写真をあつかう作家によって切り撮られた時間と空間の断片は、彼らの手によって加工・編集
され、作品へと変貌する。都市空間へと広がる126 点の作品は、街ゆく人びとの視線によって
異なる距離を測れるだろう。そこでさらに、拡張された写真とも呼べる作品群を通じて、人々
はイメージに触れ、接続し、時には差異や反発を生じさせる。
TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH は、「東京クリエイティブサロン 2023」へ向けて、日
本橋、丸の内・有楽町、銀座、渋谷、原宿、羽田という6 つのエリアを横断しながら、作家、
鑑賞者とともに「写真」という「透明」に近いイメージを再考したい。
2 回目となる「 archiving as progressive 」では、 YAU STUDIO に広がる20 面の「窓」を各
作家に「透明の壁面」として提供し、その限りのある空間の中で、無数の有意義な違和感が交
差させ、アーカイブを構築する意味を再考する。(金秋雨)
しようとする写真の比喩として、あらゆる場所に存在する。部屋の中と建物の外、モニターの
こちらと向こう側、目を開くと閉じる瞬間など。我々は、「透明」に近い境界によって断絶さ
れながら、その断絶によって自分を保っている。常に視線の歴史で語られてきた両者は、同時
に我々にフィジカルでは測り難い距離感を思い出させる。
「窓」の概念は、きっと時代とともに進んでいる、写真も同じく。
写真をあつかう作家によって切り撮られた時間と空間の断片は、彼らの手によって加工・編集
され、作品へと変貌する。都市空間へと広がる126 点の作品は、街ゆく人びとの視線によって
異なる距離を測れるだろう。そこでさらに、拡張された写真とも呼べる作品群を通じて、人々
はイメージに触れ、接続し、時には差異や反発を生じさせる。
TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH は、「東京クリエイティブサロン 2023」へ向けて、日
本橋、丸の内・有楽町、銀座、渋谷、原宿、羽田という6 つのエリアを横断しながら、作家、
鑑賞者とともに「写真」という「透明」に近いイメージを再考したい。
2 回目となる「 archiving as progressive 」では、 YAU STUDIO に広がる20 面の「窓」を各
作家に「透明の壁面」として提供し、その限りのある空間の中で、無数の有意義な違和感が交
差させ、アーカイブを構築する意味を再考する。(金秋雨)
参加アーティスト:
安藤瑠美
遠藤文香
岡田舞子
川(荒川晋作・関川徳之)
川島崇志
幸本紗奈
児嶋啓多
小林菜奈子
小山泰介
迫鉄平
塩田正幸
SO
谷口暁彦
築山礁太
富安隼久
中野泰輔
羽地優太郎
原田裕規
平本成海
ファン・ジェー
間庭裕基
村田啓
山本華
小林菜奈子
小山泰介
迫鉄平
塩田正幸
SO
谷口暁彦
築山礁太
富安隼久
中野泰輔
羽地優太郎
原田裕規
平本成海
ファン・ジェー
間庭裕基
村田啓
山本華
東京クリエイティブサロン2023 開催概要
会期|2023 年3月17日(金)~3月31日(金)
エリア|丸の内・有楽町、本橋、銀座、渋、原宿、
主催|東京クリエイティブサロン実 委員会行
企画| TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH PROJECT
協力|PGI、 IMA Gallery
https://www.tokyophotographicresearch.jp/
Instagram @tokyophotographicresearch