WORK CULTURE LAB3 TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH編

日時│2月21日(月)18:00-20:00
場所│YAUSTUDIO
ゲスト│TOKYOPHOTOGRAPHICRESEARCH

「YAUCLASS」が「丸の内ワークカルチャーラボ」と連携したトークイベント全4回中3回目は、TOKYOPHOTOGRAPHICRESEARCH(以下TPR)より小山泰介さん、山本華さんと三野新さんに話を伺った。TPRは、「2020年代東京を舞台に、最先端の写真・映像表現を通じて未だ見ぬ都市と社会と人びとの姿を探求し、見出されたヴィジョンを未来へ受け継ぐこと」を目的としたアートプロジェクト。YAUでは「INSIGHT/ONSITE:StudioTPR」プロジェクトとして、TPRのメンバーだけでなく、若手作家や学生など、20名近くのアーティストが集まって活動している。小山さんは、元々アーティストとの距離か遠いビジネス街である有楽町を舞台に、各アーティストがリサーチや作品制作を通じて様々な気づきを得ていると言う。「YAUは、まさに今その作品が生まれようとしている場所。その場所に、作家と観客が同じレベルでいられるということは今まであまりない経験ですし、作家にとっても面白い経験だと思っていますね。」と。今回TPRに参加している写真家の山本華さんは、テーマとして、「アメリカ」や「法、からだ、言葉」などのキーワードを元に作品を制作している。「例えば、アメリカといってもアメリカ合衆国そのものなのかというとそれはちょっと違っていて、日本の中のアメリカやアジアの中のアメリカなど、日本をアメリカというフィルターを通してみるということ。これは、自分の中の制作に強く影響していることだなと思います。」山本さんは、YAUでは有楽町とアメリカの関係性に着目。戦後GHQの総司令部が置かれ、その結果様々な部分でアメリカの影響を受けた有楽町の歴史や痕跡に着目しながら、自身のテーマである法との境界線に焦点を当てた作品などの制作を進められている。山本さんと同じく、今回TPRとして参加する三野新さんは写真家であり舞台作家。写真や演劇作品を制作するだけでなく、近年では建築設計に関わるなど、多様なフィールドで活動されている。今回、YAUでは「どういった人や作品、テーマが都市の中に入り込んで、作品として提示ができるのか」ということを考えられているとのこと。その参考になるものとして、シェイクスピアの『リチャード3世』という舞台作品をベースに三野さんが作った脚本を参加者に読んでもらうプロジェクト『King-Richard_3_1.tomb_プロジェクト』という作品を紹介する。「都市を記録の対象として認識した時に、どんな形で痕跡として記録し続けることができるのか、ということを考え続けていますね。例えば、都市と都市に関わる当事者の間に入り込み、生み出される物語を戯曲にして、記録として残していく。」と語る。

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