WORK CULTURE LAB4 SOUDAN編

日時│2月24日(木)18:00-20:00
場所│YAUSTUDIO
登壇者│SNZ

「YAUCLASS」が「丸の内ワークカルチャーラボ」と連携したトークイベント全4回の最終回は、アーティストの悩み相談の場となる「SOUDAN」をおこなう団体「SNZ(シノバズ)」から、山川陸さんと森純平さんが登壇。後半は、アートと街のつながりをテーマに、参加者も交えて様々なトークが展開しました。SNZは、2021年より活動を開始した、若手アーティストが直面するさまざまな困りごとについて考える相談員のネットワーク。SNZの一人であり、YAUディレクターも務める森純平さんは、建築家としての活動のほか、地方都市におけるアーティストインレジデンスも運営。その一例として、千葉県松戸市で展開するPARADISEAIRを紹介した。「PARADISEAIRにきたアーティストには、街の案内はざっくりとしかしないんです。そうすると、アーティストが自分の嗅覚を頼りに街の中を探し回り、新しい人と出会う。あえて全部教えないことで、新しいコラボレーターとの出逢いに繋がっている気がしますね。」と森さんは話す。また、森さんと同じくSNZの一員である山川陸さんは、建築家としてだけではなく、パフォーミングアーツ、演劇の空間デザインを手がけるなど、多様な活動を展開している。以前山川さんが空間構成を手掛けたフェスティバルでは、あえて広い空間を仕切るだけにとどめ、細かな空間の使い方を、キュレーターたちがプログラムを持ち寄ったり、皆で図面に見立てたスプレッドシートを使いディスカッションをしたりすることによって、有機的につくっていったそう。誰か一人が空間のあり方を決めてしまうのではなく、関わる人々が
「空間を成立させること」を前提に議論し続けることで、最終的に何かが起こってもコミュニケーションが成立するようなコミュニティや空間ができたと山川さんは言う。二人のお話を元に、後半はアートと街のつながりが大きなテーマとなって話が展開していった。「SOUDANでは、様々なアーティストから相談を受けることで、アーティストたちの欲求を蓄積している。そうした欲求やアイデアを、周りの企業や人々の欲求と繋げることができたらいいなと思っています。」と山川さん。「以前視察に来た方にPARADISEAIRを知ったきっかけを聞いてみたら、滞在したアーティス
トが描いた壁画だったんです。就職してアートに関するプロジェクトに取り組むことになったとき、壁画のことを思い出して声をかけてくれたそうなんです。」と森さん。それを受けて、第1回のトークイベントに登壇された三菱地所の井上成さんは、「そういう意識や欲求、ときには自分のモヤモヤが、街や元々存在する何かと結びつくことで、イノベーティブなプロジェクトや作品が生まれていくのではないかと思います。」と話した。

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