SOUDAN @ 国際ビルB1F

アーティストはたった一人で孤独に作品を作るのでしょうか。そういう場合もあるでしょうが、それだけが唯一の「アーティストのやっていき方」ではないはずです。展覧会の始まる前から、そして終わった後も、さまざまな人との協働があります。まだ固まってないアイデアを口にしてみること、具体的な技術的相談、機材や場所や運搬手段の話、ちょっとした専門知の共有、プロジェクトへのお誘い、悩みの打ち明けーーこれらをひとまず「相談(SOUDAN)」といってみます。

 

「SOUDAN」という視点から考えてみると、たとえばアーティストとキュレーターの関係は、た んに「展覧会に呼ぶ/呼ばれる」といった関係にとどまらない、ということに気づかされます。 あるいは、「全ての情報が確定してから専門家に依頼する」という「雇用」や「契約」や「発 注」といった関係性とは少し違うダイナミズムが垣間見えてきます。 とくに、若い学生や、卒業したばかりの駆け出しのアーティストは、自分のアイデアを実現する ために、あるいはもっと深くおおらかに思考を進めるために、誰かと話してみること、相談をし てみることは大切な(とても楽しい)機会になるはずです。 YAUでは、「展覧会の鑑賞」だけにとどまらない、「アートをやる」息遣いを感じる場にしたい と思っています。というわけで、相談所です。

 

SNZ(シノバズ)は、若手アーティストが直面するさまざまな困りごとについて考える相談員のネットワークです。制作のことや気になることを内容の大小粗密にかかわらず気軽に相談できる場所をつくるため、森純平、長谷川新、山川陸を中心に2021年より活動。以降、美術大学や展覧会を中心に、各地を訪問しながら、アドバイスをしたりともに考えたりしています。

SOUDAN(相談)について

?

お問合せ