有楽町藝大キャンパス「メディア特論：アート＋」の特別授業として、小林エリカさん（作家・アーティスト）をお迎えし、小説「女の子たち風船爆弾をつくる」について語るトーク＋街歩きイベントを開催します。

　本作は、第二次世界大戦中、宝塚歌劇場で風船爆弾を作るために動員された女性たちや学徒勤労動員された高等女学校の生徒たちを描いた作品です。執筆にあたって、小林さんは有楽町の街などでリサーチを行い、その膨大な調査と取材が物語に生かされています。トークイベントでは、その過程や背景について詳しく伺います。

　また後半では「メディア特論：アート＋」の受講者を対象に、小説の舞台となった有楽町の街歩きを行います。

■開催日時

5月31日(土)
13:00〜14:30　トークイベント　※一般参加可能
15:00〜17:30　街歩き＋振り返り　※「メディア特論：アート＋」の受講者のみ対象

■会場

三菱一号館美術館　Espace1894
（東京都千代田区丸の内2-6-2　三菱一号館美術館 １階）

美術館までのアクセス ▶︎ https://mimt.jp/access/
三菱一号館美術館フロアマップ▶︎ https://mimt.jp/museum/

■参加費

トークイベント　3,500円
※「メディア特論：アート＋」の受講者は、無料で受講いただけます。

■お申し込み

※一般のお申し込みは先着順です。5月8日(木)17:00より受付を開始します。
※「メディア特論：アート＋」の受講者は、別途メールにてお送りするURLよりお申し込みください。
※受講人数に限りがございます。「メディア特論：アート＋」の受講者であっても、定員を越える参加希望があった場合は抽選となりますので、あらかじめご了承ください。

■登壇者プロフィール

＜ゲスト講師：小林エリカ＞
作家・アーティスト

目に見えない物、時間や歴史、家族や記憶、場所の痕跡から着想を得た作品を手掛ける。著書、小説『女の子たち風船爆弾をつくる』（文藝春秋）で第78回毎日出版文化賞を受賞。同作は、音楽家・作家の寺尾紗穂との音楽朗読劇として上演も行った。他、小説『トリニティ・トリニティ・トリニティ』（集英社）、コミック『光の子ども

1~3』（リトルモア）など多数。英語版 「Trinity, Trinity, Trinity」翻訳Brian Bergstrom(AstraHouse刊）は日米友好基金日本文学翻訳賞2022-2023受賞。
参加展覧会は「りんご前線 ― Hirosaki Encounters」（弘前れんが倉庫美術館、青森）、「Omoshirogara」(2022年、MuseumDKM, Duisburg、ドイツ）、「話しているのは誰？　現代美術に潜む文学」(国立新美術館、東京）、他多数。
http://erikakobayashi.com

＜モデレーター：八谷和彦＞ 
東京藝術大学芸術情報センター　センター長、メディアアーティスト 

九州芸術工科大学（現九州大学芸術工学部）画像設計学科卒業、コンサルティング会社勤務。その後（株）PetWORKsを設立。 
2010年10月より東京藝術大学　美術学部　先端芸術表現科　准教授。 
2023年4月より東京藝術大学芸術情報センター センター長。 

■有楽町藝大キャンパス「メディア特論：アート＋」

東京藝術大学芸術情報センター(AMC)では、その時代の第一線で活躍しているゲストの方々を招いた講演及び授業を2005年から行ってきました。この授業では、様々な分野の研究者・表現者・実務者・起業家を迎えて、ゲスト講師の講演およびトーク形式の講義を行います。
2024年度からは新たに東京都・有楽町アートアーバニズム YAUと連携し、有楽町藝大キャンパスの一環として、藝大生と社会人が共に学ぶ機会を提供しています。

アイデアを生み出す、創造力を養うには、様々な専門領域の研究や最先端の発想を知ることは非常に重要です。自分の専門領域だけでなく、その専門性を軸に多分野についても幅広い見識をもつことで、より柔軟な発想力を身につけることができます。毎回の授業に参加し多種多様な側面から考えることで、新しい発想やひらめきにつながることを期待しています。

詳細はHPから ▶︎ https://yurakucho-geidai-campus.jp/

■お問い合わせ

有楽町アートアーバニズム YAU
arturbanism.learn2024@gmail.com

■クレジット

主催：東京都、東京藝術大学、有楽町アートアーバニズム YAU

写真：石崎りり子